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ケアプランの表と裏〜隠された目標の達成〜

ケアマネになって10年以上になりますが、ケアプランを作るときには悩むことが多々あります。担当者会議で申し合わせたことが現実と違っていたなど原因はさまざまですが、ご家族が本音を言えない(言わない)ケースも少なからずあります。一つの事例を通して考えていきます。

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「歩けるはずだから歩かせてほしい」

 アルツハイマー型認知症を患い、典型的な経過を辿って歩行が困難となった80代女性のAさん。同居の娘さんによる在宅介護は7年目に突入しています。現在は要介護5。一日を通して閉眼していることが多く、発語もめったに聞かれなくなりました。デイサービスの利用は週2回で、主に入浴目的の利用となっています。

 Aさんは明らかに歩行ができません。しかし娘さんは、「歩かせると歩けるので、デイサービスの職員も歩かせることを意識した介助をしてほしい」と話すのでした。デイサービスのお迎えでは娘さんとAさんのご主人がAさんの両脇を抱えて、無理やり立たせて(状況としては引きずって)居間から玄関までやって来ます。Aさんには反射的に足を運ぶような動作すら見られないのですが、娘さんは「足を運んでいる感触が介助していると伝わってくる」と言うのです。ご主人は高齢ですが体は丈夫。ただし両耳が遠く、娘さんとも周囲とも会話をすることは少ないようで、話しかけても全て了解という反応です。

 「歩けるはずだから歩かせてほしい」という要望なので、デイサービスからの帰宅時も上がりかまちに車いすごと乗せ、居間のソファまでAさんを歩かせてほしいとおっしゃいます。帰宅時はご主人がいないことが多く、娘さんは自分と介護職員とで歩行介助したいとのこと。そしてそれをケアプランに明記してほしいと話します。

次のページは・・ 家族の本音、本心は

キーワード: 介護家族 , ケアプラン , ケアマネジャー

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