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通うこと自体が目的になっていませんか?〜認知症の方のデイサービス利用〜

身近な病気の一つとして広く知られるようになった認知症。同時に、介護保険サービスの利用も特別なことではない世の中になり、デイサービスに通う認知症患者も少なくありません。ある認知症の方をデイサービス利用に導いたとき、利用目的が利用者本人にとってどのような意義を持つのか。このことについて考えさえられたケースを、今回はご紹介します。

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デイサービス利用で認知症の進行を止めたい息子さん

 アルツハイマー型認知症を患っているAさん(66歳・女性)は、県外に住む息子さんの勧めで週1回デイサービスの利用を開始しました。Aさんは夫と2人暮らし。息子さんとしては、父親を毎日の介護から週1回でも解放してあげたいという想いもあります。

 Aさんは認知症を発症して以降、家事が一人ではできなくなってしまいました。そのため、介護と家事全般を夫が行っています。家事以外のことならば、Aさんは少しの手助けがあれば自分でできます。しかし、何事にも都度の声がけが必要です。

 Aさんがデイサービスに通うきっかけは息子さんの帰省でした。息子さんは認知症と介護保険制度ついて、本やインターネットから多くの知識を得ていました。まず市の包括支援センターに相談に行った息子さんは、「このまま自宅で役割もなく過ごしていると、ますます認知症が進行するのでデイサービスに通って他者交流などの刺激を受け、認知症が進まないようにしたい」と相談。遠く離れていても認知症の母と介護にあたる父を気にかけている息子さんの姿は、「お盆帰省の短い期間に、なんとか介護保険サービス利用までこぎつけないといけない」と周囲に感じさせるものでした。

 その後、包括支援センターが介入したこともあり、手続きはスムーズに進みました。地域包括支援センターの職員と居宅ケアマネが同行した初回の自宅訪問。そして、介護保険申請からスピーディな認定調査で一次判定。お盆が終わる頃には、利用するデイサービスの事前面談まで終了したのです。

次のページは・・ 必要性を強く感じてはいないものの、利用は軌道に乗る

キーワード: 介護家族 , 認知症 , デイサービス

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