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疾患別!認知症ケアのポイント

認知症の治療は薬物療法が一般的です。しかし、それと同じくらい日々のケアが重要となります。ただし、認知症といっても原因となっている疾患によって症状はかなり異なります。そこで、疾患別にケアをする上での注意点をまとめていきます。

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アルツハイマー病のケアのコツ

 アルツハイマー病はワーキングメモリや短期記憶が障がいされます。その特性をしっかり把握し、手続き記憶をうまく誘導できるようなケアを行っていくことがポイントです。簡単に言うと、考えさせ過ぎたり、動作の途中で声をかけたりしてしまうと混乱してしまい、上手く行為を実行できなくなるでしょう。その分、自然に出てくる自発動作はスムーズに行えます。

 例えばトイレ介助の途中で手すりを持つ位置などを細かく指示してしまうと、上手く動作が行えなかったり、他に気が散ったりしてしまいます。そのため、自分の動作をあまり意識化して「どうやるんだっけ……」と考えさせないよう、不要な声かけや介助をしないようにしましょう。混乱した場合は、いったん間をおいて介助することが必要です。

 また、本人の仕草や環境などを注意深く観察して、行動の意味づけを行っていくことが重要です。個人の生活歴や社会歴などを十分に把握したうえで、その人に合ったキッカケ作り(=動機付け)を探っていき、職場のチームでしっかり共有してケアをする必要があります。

血管性認知症のケアのコツ

 よく血管性認知症は寛解と増悪を繰り返すとされていますが、その理由は脳卒中の再発リスクが高いことにあります。そのため、脳卒中の再発をいかに予防するかがポイントです。もし再発をうまく食い止めて体調管理できれば、適切なケアで改善が期待できるでしょう。

 麻痺などの機能面を含め、できることとできないことがハッキリしています。そのため、それを把握せずに一方的なケアを行わないようにすることが重要です。また、覚醒度にムラがあったり、脳内の情報処理の速度が遅くなったりしているときには、こちらが動作の開始・実行を待てず手を出すことのないようにしなければいけません。

 また、血管性認知症は、感情を爆発させてしまう方が少なくない点も特徴です。これは介助者がペースを無視して、一方的な介助や発言を行った場合によく起こります。周りとペースを合わせたくても合わせられないことへのストレスや不安が、情動失禁やうつ傾向、アパシー(意欲低下)に潜んでいる場合があるでしょう。安心できる接し方や環境を作っていく必要があります。

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キーワード: 介護スキル , チームケア , 認知症

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