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介護老人保健施設ってどんな施設なの?

介護老人保健施設(以下、老健)がどのような施設か知っていますか? 「施設なのにすぐに家に帰らされる……」といった家族の声や「医者やリハビリ職がいるのに治療の時間が少ない……」といった利用者の声も、実は多く聞かれます。今一度、介護老人保健施設に求められる役割と現状、今後のあるべき姿を見直していきたいと思います。

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老健の役割って?理想と実際のギャップ

 老健の役割は大きく分けて以下の5つあります。介護職の中にも、あまり理解していないという方は多いのではないでしょうか。

  1. 包括的ケアサービス
  2. リハビリテーション施設
  3. 在宅復帰施設
  4. 在宅生活支援施設
  5. 地域に根ざした施設

 以上が老健の理念や役割。これをしっかりと実践していれば、間違いなく、地域包括ケアシステムの実践に向けてなくてはならない施設であることは疑いもありません。

 しかし実際はどうでしょう。包括的やリハビリは確かに実践できます。とはいえ、医師や看護師、リハスタッフの数は少ないのが実情。報酬体制も包括化されているため、下手をすれば医療も介護も中途半端なサービスになりかねません。

 先日、知り合いの老健の医師と話したときのこと。薬剤の持ち出しで、経営的な観点から十分な医療提供ができないと嘆いていました。また、リハスタッフも業務に対して人員が少ない場合が多く、十分に行うべきリハビリができないと話すことも少なくありません。

 また、在宅復帰率に関しても、高い在宅復帰率を有する施設に認められる加算である「在宅強化型の加算」を算定している施設は2014年度の時点で全国で10%以下と決して多くないのです。

 在宅生活支援や地域に根ざした施設といっても、一体どのような役割を老健が果たしているのか分からない方が多いのではないでしょうか。このままでは、「介護老人保健施設=大規模無機能施設」となってしまうのではないかと、危惧してしまうような状況です。

次のページは・・ これからの老健に期待!今後予想される老健の変化

キーワード: 老人保健施設 , ケアマネジメント , 地域包括ケアシステム

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