介護職の想いをつなぐ介護職のウェブマガジン

何となく腑に落ちない。「介護度」ってどう決まるの?

2次判定は有識者の眼と意見により決定される

 2次審査では、1次判定だけでは実状に添わない可能性のある判定結果について、認定審査会の委員が検討します。1次判定結果と特記事項、主治医意見書を確認し、コンピューターが仮判定した結果を精査して協議します。特に、認知症の有無やチェック項目からは読み取れない介護の手間などは、この2次判定によって介護度に大きく影響します。1次判定では要支援2だったケースが、2次判定では要介護2になるといったことも往々にして見られます。

 しかし逆のこともありえます。1次判定では要介護1だったケースが、2次判定では要支援1になるといった判断も見られます。

なぜ介護度の疑問が生じるのか

 介護度というのは、「介護の手間」を数値化したものとも言えます。極端な例で説明すると、寝たきりで全介助の被保険者よりも、足腰は自立していて認知症とBPSD症状が顕著に出現する被保険者の方が介護の手間がかかるため、前者は要介護4だけど後者は要介護5、というケースもあります。

 また、認知症のために受け答えが難しく、発語もあまりせずにじっとしているAさんという方がいるとします。これに対して、中度の認知症で他者へ過干渉で活発なBさんがいれば、Bさんの方が介護度は重いという場合もよく見られます。現場で働く者からすると、日頃の状態を知っているだけに、AさんとBさんが逆転したように感じてしまうかもしれません。

まとめ

 介護職員として働くうえで、介護度は直接関係ないものかもしれません。しかし、居宅のケアマネジャーから受け取る事前情報の一つとして、参考になる場合は多いでしょう。その際に介護度だけでイメージを膨らませるのではなく情報の一つとして捉え、利用者の全体像を他の情報からも収集する必要があります。

 実際に関わってみてあまりに自分の想像している介護度と乖離している場合は、担当のケアマネジャーに情報提供すると良いでしょう。ケアマネジャーにとっては重要な情報で、次回の介護度判定の際の参考になるかもしれません。もしそういった情報があれば、どんどん提供していきましょう。

関連記事:歯がゆい介護保険

関連記事:高齢者がいつまでも自分らしく生活するために?生活行為を向上させよう?

関連記事:これからの介護を考える

キーワード: 要介護 , 要支援 , 介護保険制度

この記事はいかがでしたか?感想を残そう!

この記事の感想は?

大賛成 0
賛成 0
中立 1
反対 0
大反対 0

== オススメ介護求人 ==

みんなのコメント

コメントをもっと見る

こちらの記事もどうぞ

  1. 要支援者の重度化防止に黄信号!?

    • ●0
    • ●0
    • ●0
    • ●0
    • ●0
    • 0
  2. 事業状況報告から浮かぶ現場の苦境

    • ●0
    • ●0
    • ●0
    • ●0
    • ●0
    • 0
ページの先頭に戻る