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なぜ「独居」は生まれるの? - 疎遠社会がもたらす終焉vol.1

不安や寂しさを受容できない人は疎遠になりやすい

 人の人生には多くの分岐点が存在する。「結婚する」「子どもが生まれる」「病気になる」…など、生活史で見るとさらに細分化される。これらの選択の結果が現在の自分の状況である。ただ、自分に選択権がない分岐点も多々存在する。「夫婦のどちらかが病気や事故で介護が必要になる」などだ。自分に選択権がない分岐点も人生の一端であるが、これを受け入れることができるかどうかが大きな試練となる。

 最近地域で相談を受ける事例として、「結婚の選択をせず一人で生きてきたが、病気になり一人で不安だ」「離婚し、子供も独立した。疎遠になり一人で寂しい」という、独居にまつわる「不安」や「寂しさ」を聞くことがある。これらを“ゼロ”にすることは絶対にできないが、福祉の専門職は「不安」「寂しさ」が引き起こす周辺症状への支援を日々行っている(この支援方法では介護保険法の適応にはならない)。

 これら「不安」「寂しさ」は人生の分岐点の選択の結果であり、本人が「受容」しなければ何も始まらない。ただ、簡単に受容することはできないために起こる症状が、「接近困難」「罵声による自己防衛」「投げやり」などであり、疎遠社会の拡大に拍車をかけているように感じる。また、西成区では軽度の精神疾患や知的障害により「付合いにくい人」「変わった人」と言われてしまうような、外的要因から疎遠が発生することも多い。これは、専門職が適切に関わり、疎遠化しないようにすることが大切な支援となる。

キーワード: 共助 , 終末期 , 2025年問題 , 独居

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