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日付:2013/09/17  カテゴリ[みんなの声]  閲覧数[11539]

みんなの声第4回|介護職のつらい職業病

みんなの声

「介護職のつらい職業病」

介護職に従事していると、日々の介助により腰痛などを患ったり、感染症にかかったりという経験をした方も多いことでしょう。そこで今回は、職業病や対策、また介護職ならではのクセなどについてアンケート調査を行いました。

Q1.性別

現在の職場について

回答者は男性が約30%、女性が約70%という比率でした。

Q2.年代

グラフ2

40代の回答者が一番多く40%超。
次いで50代が約30%、30代が約10%という順になっています。

Q3.職業形態

グラフ3

回答者の約80%が常勤、約20%が非常勤です。

Q4.勤務先形態

グラフ3

勤務先の内訳は、訪問・GH・通所・特養がそれぞれ約15%でした。
老健は約4%でした。

Q5.介護職特有の職業病に悩んでますか?

グラフ3

約70%の回答者が、何かしらの職業病に悩んでいるようです。
勤務先別に割合を調べてみると、訪問介護は80%、通所介護は約45%、特養は約85%、グループホームは40%超、老健は75%、その他の施設などは約75%の回答者が職業病に悩んでいると答えています。
Q3と比較すると、「悩んでいる」と答えた方が常勤では約67%、非常勤では約73%。勤務形態では、大きな差は見られないようです。
Q4との比較では、特別養護老人ホームと訪問介護ではいずれもという80%以上の方が「悩んでいる」と回答。他の勤務先ではほぼ半々なのに対し、飛び抜けて多くなっています。
やはり、特別養護老人ホームでは要介護度の高い高齢者が多いためコミュニケーションが難しく、また訪問介護では動き回ることでの体力的な面でストレスも多いことから、職業病を感じやすいことが伺えます。

Q6.原因はなんですか?

  • 腰痛・肩痛などからだの痛み・・・ (54%)
  • 水虫・ノロウイルスなどの感染症・・・ (9%)
  • 空耳が聞こえる・・・ (15%)
  • ストレスから来る体調不良・・・ (37%)
  • その他・・・ (13%)
  • ない・・・ (25%)

職業病として最も多かったものは、半数以上の回答者が選んだ「腰痛・肩痛などからだの痛み」。次いで、「ストレスから来る体調不良」が約35%となっています。
肉体労働という側面からくる、からだの痛み。そして多くの高齢者あるいは職員とのコミュニケーションで生じるストレスは、やはり悩みとしている方が多いようです。

Q7.具体的な原因を教えて下さい

以下に、具体的な回答を一部抜粋します。

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 無理な姿勢での移乗やトランスを行うための腰痛
  • 役職が付き、ストレス増大、胃痛が続いている
  • なってもいないナースコールがきこえる
  • 悩んではいないが、たまにオーバーワークで、ふらふらになります
  • 味覚障害と臭覚障害で悩んでいます
  • 腱鞘炎・指関節炎
  • ビニル手袋の粉による手荒れ
  • イライラすることが多く疲れが取れない
  • ケアマネ業務も行っている為、眼精疲労が辛い
  • 職員皆でお泊りに出かけられない

腰・肩・腕・膝などのといった身体の痛み、そしてストレスによる胃痛などの回答が多いことが分かります。オーバーワークという声もあるように、現場によっては過酷な就業環境が、こうした職業病を引き起こしているとも言えるでしょう。

Q8.職業病の予防や改善のために対策をとっていますか?

グラフ3

対策をとっている回答者、とっていない回答者、ほぼ半々の割合でした。
職業病だとは理解していても、そのまま耐えている方が思った以上に多いようです。

Q9.具体的な原因を教えて下さい

以下に、具体的な回答を一部抜粋します。

  • 腰ベルト使用、脚力をつけるため徒歩通勤
  • 充分な休養をとる
  • スポーツクラブでの運動
  • 買い物に出かけたりしてストレス発散するも、お金が絡んでくるので逆にストレスたまることも
  • 鍼治療に行く
  • 対策や改善方法がわからない
  • オフの時間に楽器を演奏したり、歌を歌ったり、自分の感情を出すようにしている
  • 整体、整骨医院へ通院したり、マッサージに行ったりしている
  • ストレッチ

からだの痛みにたいしては腰ベルトやコルセットの着用、運動、ストレッチ、受診などの具体的な回答が多く見られます。
ストレス発散には買物やカラオケなどが挙げられ、仕事以外の過ごし方を解決手段としていることが分かります。

Q9.職業病以外のクセはありますか?

  • ついつい声が大きくなる・・・ (36%)
  • 新聞のお悔み欄をチェックしてしまう・・・ (21%)
  • 街中で高齢者を見かけると、心配してしまう・・・ (52%)
  • (Q10職業病以外のクセ)・・・ (30%)
  • 口が堅くなった・・・ (4%)
  • その他・・・ (10%)
  • ない・・・ (21%)

半数以上の回答者が「街中で高齢者を見かけると、心配してしまう」を選択しています。高齢者と接する時間が長く、介助の知識などがあることで、プライベートでも高齢者のことを気にしてしまう方が多いようです。
「ついつい声が大きくなる」を選択した回答者も多く、約35%でした。仕事中に高齢者に聞こえる声の大きさを心掛けていると、仕事外でも大きな声を出してしまうことがあるようです。

Q11.具体的な原因を教えて下さい

以下に、具体的な回答を一部抜粋します。

  • 自宅や街中でも「ドスン(転倒音)」という音に、寝ていても敏感に反応します
  • 車~車いすの移乗等困っている人を見ると自分が手・腕が痛いのを忘れてつい手を出してしまう
  • 家族から仕事の後はいつも声がでかいと言われます
  • 道路を渡ろうとしている高齢者を見かけると、安全確認をしてしまう
  • 食事の最中でも便の話をしてしまう
  • 買い物中かごがどこにあるか解からず困っている高齢者が居るとつい職業的にでしゃばり世話してしまう
  • 長生きすることの意味。長生きが、幸か不幸か。等を自問自答してしまう
  • 自分のこれからの人生について悔いの無いようにしたいと考えることがある

やはり高齢者の方を気にする、世話してしまうという回答が多く挙がりました。
介護職ではさまざまな高齢者の方と接するので、「自分はどうしたいのか」など、考えを巡らせる場面もあるようです。

いかがでしたでしょうか。ご自身に置き換えてみると、「確かに自分もそうかもしれない」など頷けるものがあったのではないかと思います。
職業病はストレスと同様に、完全になくすことは難しいものです。
少しでも抑えられるようストレスを軽減し、職業病と上手に付き合っていきたいですね。

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