日付:2013/10/01  カテゴリ[みんなの声]  閲覧数[2830]

みんなの声第5回|困った困った介護拒否

みんなの声

「困った困った介護拒否」

介助や支援について、利用者さんの意向にそえるように考えることはもちろん大切です。しかし必要性や家族の意向などもあり、どのような対応が一番良いのかの判断は難しいところでもあります。中でも、介助拒否に遭って困った経験をした方は多いことでしょう。
そこで今回は、介助拒否やその対応などについてアンケート調査を行いました。

Q1.性別

現在の職場について

回答者は男性が約35%、女性が約65%という比率でした。

Q2.年代

グラフ2

40代の回答者が一番多く、約40%。次いで50代が30%弱、
30代が約15%という順になっています。

Q3.職業形態

グラフ3

回答者の約70%が常勤、約30%が非常勤です。

Q4.勤務先形態

グラフ3

勤務先の内訳は訪問、通所、グループホームの順に約17%、16%、14%でした。特養と老健は、約11%となっています。

Q5.介護職の経験

グラフ3

回答者の介護職経験は、3年以上という方が80%を占めています。

Q6.介助拒否にあったことがありますか?

グラフ3

9割近くの回答者が、介助拒否にあったことがあるようです。
Q4の勤務先と比較してみると、特養・グループホーム勤務の回答者は全員が介助拒否を経験していることが分かります。主な生活の場である施設であったり、認知症対応の施設であったりすることも介助拒否の多さに影響しているのかもしれません。

Q7.頻度はどれくらいですか?

  • ときどきある(週に数回程度)・・・ (32%)
  • たまにある(月に数回程度)・・・ (38%)
  • 毎日(毎回)のようにある・・・ (15%)
  • ない・・・ (15%)

「月に数回程度」という回答が一番多く約40%。続いて「週に数回程度」が約30%、「毎日のようにある」という回答も約15%ありました。

Q8.どの介助拒否について拒否がありましたか??

  • 食事・・・ (22%)
  • 服薬・・・ (26%)
  • 入浴・清拭・・・ (64%)
  • トイレ・おむつ・・・ (37%)
  • 訪問(家に入れてもらえない)・・・ (3%)
  • レク・・・ (18%)
  • その他・・・ (14%)
  • ない・・・ (11%)

「入浴・清拭」を選択した回答者が、60%を超えています。次に多かったものは、「トイレ・おむつ」で35%以上の回答者が選択しています。身体に触れる、あるいは排泄などを見られるということに、抵抗を覚えているのかもしれません。

Q9.具体的に教えて下さい

以下に、具体的な回答を一部抜粋します。

  • 入浴すれば気持ち良いと喜んでくれるが、それまでの準備が嫌のようです。
  • 口腔ケア時義歯を外さず拒否する。
  • 入浴の声掛けをすると「きれいです・・」「昨日はいりました」と拒否が多いです。
  • その日の利用者の気分により
  • ターミナル期の利用者様で、すべてのことを、拒否されてます。
  • 食事の声掛けをしても食べようとしてくれない。トイレにさそっても、今行った、したくない等言って動こうとしてくれない。
  • 「あまり、賑やかは嫌なのよ。」と、レクに集まることはないが、席で体操はやってくれる。
  • 同性拒否、異性介助だと抵抗が小さい。
  • 食事の調理。男が作ったものは嫌だと。
  • 食事の声掛けをしても食べようとしてくれない。

やはりここでも、入浴拒否についての回答が多く挙がりました。

Q10.どのような対応をとることが多いですか?

  • できるだけ利用者さんの意向に沿う・・・ (52%)
  • 他の職員に代わってもらう・・・ (38%)
  • 時間をおいて再度挑戦する・・・ (65%)
  • 納得するまで説得する・・・ (6%)
  • 強制的に介助する・・・ (6%)
  • ご家族に相談する・・・ (9%)
  • その他・・・ (13%)

約65%の回答者が「時間をおいて再度挑戦する」を選択しています。時間をおいて声かけをすると、気分が変わりスムーズにできることもあるようです。「できるだけ利用者さんの意向に沿う」を選択した回答者も半数以上でした。
介助・支援を行なわないわけにはいかないので、受入れてもらえるよう工夫をされていることが分かります。

Q11.効果的な対応方法があれば教えて下さい

以下に、具体的な回答を一部抜粋します。

  • いる職員全員でおだてる。
  • 日頃から仲良くなるようにしています。
  • 基本的には、受容と共感を意識して接する事で3ヶ月かけて、現在は入浴も更衣も服薬もかなり拒否が減りました。
  • 大好きなピンクの色の入浴剤・タオルなどを使った今日のお風呂素敵でしょ作戦。など、但し午前1回、午後1回違う職員が声がけをしてダメな時は、あっさり諦める。何回のも声がけは不穏のもと。
  • 拒否の内容を受け止めるも、意固地にならず時間をおいたり、散歩にいってから「疲れたし風呂に入っていこう」と言うと・・入って頂けること多い。
  • 家族に手伝っていただくのが、一番効果がありました。お医者様が居ると素直になられてました。
  • 選択肢を提示する(「今からお風呂ですが、自分で脱ぎますか? それとも私が手伝いますか?」)
  • 「入浴したくない」→「では、体だけでも拭こうか?」と対応を変更する。数日後に病院があるから今日はお風呂に入っておこうか?体があったまるから今日はぐっすり寝られるね。などの声がけ。たまには背中流したいな。
  • お伺いをしないで、貴女の番ですよと誘導する。「ちょうど良い湯加減です」と入りたい気持に持って行く。
  • デイでしか入浴ができていないので何としてでも入浴してほしいとの家族様の意向を受けて。色仕掛け(男性職員)を含めその都度ありとあらゆる手を使います。

具体的な対応について様々な回答が挙がりました。

介助拒否では、相手によってまたその時によって状況も違い、効果的な対応も異なってきます。しかしどのような対応がいいのか試行錯誤していくうえで、参考にしたいですね。

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