日付:2013/12/11  カテゴリ[みんなの声]  閲覧数[5673]

  みんなの声第9回|待遇に満足していますか?

みんなの声

「待遇に満足していますか?」

一般的に給料が低いと言われる介護業界ですが、実際にみんながどのくらいもらっているのか、どのくらいを妥当と考えているのか気になるところでしょう。そこで今回は、給与や福利厚生などの待遇についてアンケート調査を行いました。

Q1.性別

グラフ1

回答者は男性が約35%、女性が約65%という比率でした。

Q2.年代

グラフ2

40代の回答者が一番多く約45%、50代が約25%でした。

Q3.職業形態

グラフ3

回答者の約75%が常勤です。

Q4.勤務先形態

グラフ3

通所施設勤務の回答者が一番多く、約20%でした。

Q5.介護職の経験

グラフ3

50%以上の回答者が五年以上の経験があります。

Q6.給与形態を教えてください

グラフ3

約70%の回答者が「月給」を選択しています。

Q7.手当なども含めた手取りの金額を教えてください。

グラフ7

「15万円~20万円未満」が一番多く、全体の約35%を占めています。施設別に見てみると、一番割合の多い金額帯は次の通りです。
・訪問介護「~10万円」
・グループホーム「20万円~25万円未満」
・居宅介護支援「20万円~25万円未満」
尚、その他の施設は全て「15万円~20万円未満」が一番割合の多い回答でした。訪問介護が他に比べて金額が低いのには、非常勤が多いことが背景にありそうです。

Q3の就業形態と比較して見てみると、常勤では「15万円~20万円未満」が約40%、「20万円~25万円未満」が約30%。これに対して、非常勤では「~10万円」が約50%、「15万円~20万円未満」が約30%となっています。

厚生労働省が発表した介護職の平成24年9月の平均給与額(月給の者)は、常勤で275,700円、非常勤で139,000円となっています。これはボーナスを含んだ支給額なのでそのまま比較することはできませんが、今回のアンケートの結果よりも少し高いようです。

Q8.ここ1年で増えましたか?

グラフ8

「変わらない」との回答が一番多く、50%以上でした。約20%の回答者が「減った」を選択しています。特に「減った」を選択している回答者では、非常勤の割合が大きくなっています。

Q9.現在の給与に満足していますか?

グラフ3

「不満」「どちらかと言えば不満」を合わせると、約60%の回答者が給与に対して不満を持っています。

Q10.一番心に残っている言葉などを具体的に教えてください

グラフ10

仕事内容や経験によっても変わってきますが、現在もらっている金額より一段階上の金額帯を選択した回答者が多いようです。

Q11.反対に、言われて悲しくなった言葉はありますか?

以下に、具体的な回答を一部抜粋します。

  • とにかく一般企業に比べて重労働なのにも関わらず給料が安い!昇給も無し!
  • 最低限の仕事をしているだけなら今の給与でも高いくらいだが、質の良いケアができてもそれが全く給与に反映されないのが問題
    せめて、男性職員が、「寿退社」しなくて良いくらいの金額が欲しいよね。
  • 緊急時は医務の看護師同様の動きもしなければならないし、命を預かっている責任があるから仕事内容に対して少ないと思う
  • 今の時給は不満なのですが、経営事情を考えると仕方がないのかと思ってしまいます。
  • 介護職の給与は、施設形態や地域によりかなり差があるように感じます。
  • 誰でも出来る仕事と思われているが、仕事の出来る人間になるには個人の勉強や異変に気付く能力が必要となる。背負うべき責任からしても、給料が低いと思う。処遇改善加算も売上の%だから、売上が少ない会社は処遇も改善されない事は不公平感が否めない
  • 現在、有料老人ホームで正社員で働いているが、入居者の介護度が低く介護職としては楽な状態なので、給与が業界内でも低いとしても仕方ないかもとも思っている。
  • 介護報酬が現状のままならば、給与アップは無理。在職期間が長い職員に対してのベースアップも経営に打撃を与える。介護保険利用期間が長くなるにつれて利用料金を数パーセントずつ上げる等の仕組みが必要。
  • 訪問介護の場合、利用者のキャンセルや無給の待機時間などで給与が不安定になりやすい。拘束時間に応じるか月給制が望ましい。
  • 募集の広告を見ていると、以前に比べて上がっているように思う。
  • 給料が良くないと、質のいい人材も集められないと思う。

仕事内容の割には給料が低いという回答が多く見られ、しかし、そうはいっても今の介護保険制度の中で給料アップは難しいという回答がいくつかありました。心のなかでは金額面に対しては不満を持ちながらも、現在の業界や制度の実態を踏まえたうえで妥協点を見つけているのかもしれません。また、中には看護師と比較した回答もいくつか見られます。

Q12.どの程度ありますか?

  • 各種保険・年金・・・ (67%)
  • 住宅手当・家族手当など・・・ (28%)
  • 資格手当・・・ (54%)
  • 資格習得支援・・・ (11%)
  • 社員旅行・・・ (7%)
  • 保養所・ショッピングなどの割引利用・・・ (17%)
  • ない・・・ (20%)
  • その他・・・ (8%)

「各種保険・年金」以外では、「資格手当」50%以上、「住宅手当・家族手当など」30%弱の回答者が選択しています。
介護職は専門職でもあるため、「資格手当」で優遇しているところが多いようです。しかし職場で資格習得を支援しているケースは約10%と少なく、資格手当の恩恵を受けるには、自身の負担・努力のみで取り組まなければいけないという現状が見られます。

Q13.その言葉は仕事のモチベーションに影響しますか?

グラフ3

不満を感じている回答者が多いようですが、給与ほどではないようです。

Q14.一番心に残っている言葉などを具体的に教えてください

以下に、具体的な回答を一部抜粋します。

  • 退職金共済のようなものがあれば……仕方がないので今は個人年金をかけている
  • 資格修得支援があると助かります
  • 福利厚生はあるのだが、利用できるものがない。
  • 互助会費などが天引きされてるけど、介護職は忘年会にも参加出来ない環境。年間1万円以上の会費が空しい。
  • 社員旅行があって欲しいし、寮の紹介をして欲しい。
  • シフト勤務のため、忘年会など、社員の慰安が無い。
  • 入浴介助の中介助をすると1000円もらえます。でも中介助は一人なのでキツサは半端ないです。
  • 組合に強制加入させられているが、月々の組合費が高すぎる。
  • 今、社内で期間限定だが、新ヘルパーを紹介すると3万円の報奨金が贈与されるキャンペーンが実施されている。現ヘルパーの給与が上がっていないのに、非常に不愉快であり早く退職したくなる。
  • 資格手当はあるが基本給が低いので、意味がない。
  • せめて、福利厚生で安く旅行にいけるなど、ストレスの発散に協力して頂けると幸いです。
  • 給料が良くないと、質のいい人材も集められないと思う。

福利厚生・手当については、勤務先、またそれぞれの回答者によって違いが大きいようです。生活環境やキャリアのステージなどによっても、福利厚生などに求めるものは異なってくるのかもしれません。

Q15.給与や福利厚生・手当が理由で転職を考えたことはありますか?

グラフ3

65%以上の回答者が、待遇のことで転職を考えたことがあるようです。しかし転職先の業界で見ると、異業界よりも介護業界内での転職を考えた人の方が多いことが分かりましたす。待遇状況を踏まえると異業界転職が有力になりそうなところですが、介護職という仕事そのものへの魅力、あるいは異業界への不安といった背景がありそうです。
尚、回答頂いた意見にもあったように、施設によって待遇に差があることが一因となって、業界内での転職を考えたことがあるという回答者が多く見られました。

多くの回答者が待遇について不満を持っていますが、不満の少ない待遇を目指し、人手不足を解消するためには、事業所単位だけでなく介護保険制度を含めた改善が必要になってくるでしょう。看護連盟の活躍で待遇などが改善されてきた看護職のように、介護職の待遇も改善できれば、介護の質の向上にも繋がっていきそうです。

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