日付:2013/10/04  カテゴリ[ちょっと休憩]  閲覧数[715]

聞こえないフリ、ぼけたフリ…シルバー世代の実態が明らかに? シルバー川柳結果発表

公益社団法人全国有料老人ホーム協会は、13回目となる「シルバー川柳」の入選作品を選出しホームページで発表した。今年は13,783作品の応募が寄せられ、そのうち20作品が入選作品として選出された。

応募者の平均年齢は67.4歳、最年長は101歳、最年少は7歳だったという。ここ数年40代以下の応募数が減り、60代以上の応募が増加しているという。そのため応募作品の傾向として日常の出来事をシルバー世代ならではの視点で捉えた句が中心となっている。男女比はほぼ半数ずつ。

【入選作品※敬称略・順不同】
※同会ホームページから一部抜粋

■お医者様パソコン見ずにオレを診て
    佐藤 光紀(男/秋田県/74歳/農業)
■寝て練った良い句だったが朝忘れ
    久保 静雄(男/埼玉県/73歳/無職)
■「先寝るぞ」「安らかにね」と返す妻
    朝倉 道子(女/埼玉県/71歳/主婦)
■お迎えは何時でも良いが今日は嫌
    千 両(ペンネーム)(女/神奈川県/84歳/無職)
■お迎へと言うなよケアの送迎車
    安永 富男(男/福岡県/84歳/無職)
■欲しい物今じゃ優しさだけになり
    宮沢 淑子(女/大分県/74歳/主婦)
■孫が聞く膝が笑うとどんな声?
    飯田 芳子(女/埼玉県/59歳/無職)
■メイドカフェ?冥土もカフェがあるんかえ?
    竹村 友子(女/三重県/36歳/パート)
■ひ孫の名読めない書けない聞きとれない
    松本 俊彦(男/京都府/48歳/会社員)
■耳遠くオレオレ詐欺も困り果て
    岩間 康之(男/兵庫県/60歳/公務員)
■暑いのでリモコン入れるとテレビつく
    佐々木郁子(女/宮城県/75歳/無職)

寄せられた作品の傾向として、最も多く扱われたのは「容姿・肉体・知力の衰え」だった。加齢によるこれらの老化を嘆いたり、諦めをもって揶揄する句が全体の2割弱を占めた。シミ・シワ・入れ歯・頭髪などは毎年多く取り上げられるが、今年は加齢臭や尿もれなども多く見受けられ、「老い」を積極的に笑い飛ばす明るさが感じられたという。

夫婦をテーマにした句も相変わらず多数あり、自身のパートナーへの不満や揶揄かとおもいきや、実は行間から深い情愛や感謝の気持ちが感じ取れる句が多く微笑ましくもある。夫婦ネタは女性よりも男性のほうが多く詠んでおり、虐げられるにせよ愛おしむにせよ、妻なしではシルバー世代を語れない男性の悲哀が浮き彫りとなった。

世相を反映するものとしては「今でしょ!」や「じぇじぇじぇ」といった流行語を詠み込んだり、富士山を中心とした「世界遺産」、「アベノミクス」、「TPP」、「IPS」などがあった。最も多かったのは「オレオレ詐欺」で、シルバー世代の関心の高さが伺える。また、エベレスト登頂に成功した三浦雄一郎氏についての句も多く、シルバー世代では「時の人」といった存在なのかもしれない。

日常を切り取った場面として多かったのが「とりたててやることのない暇な毎日」と「あれそれで済む会話」だ。年を重ねるごとに達者になる「口」を駆使しつつ、時と場合に応じて様々な「フリ(聞こえないフリ、ぼけたフリ)」を演じながら、毎日をやり過ごすシルバー世代の姿も浮き彫りになった。

公益社団法人全国有料老人ホーム協会

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