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日付:2013/12/03  カテゴリ[事故・違反]  閲覧数[3547]

広島デイ「ゆかりの家」で職員による虐待発覚 ケアマネ含む3人を逮捕

広島県福山市内の2ヵ所の高齢者介護デイサービス施設で入所者を蹴るなどしたとして広島県警察本部福山東警察署は26日、暴行容疑で株式会社縁(ゆかり)の社長・孫衛容疑者(42)=中国籍、同市北本庄1=ら計3人を暴行容疑で逮捕した。ほかに、施設職員らを統括するケアマネジャーであった赤井千景容疑者(48)=同市南蔵王町=と、その同居する長女である介護福祉士・赤井亜季容疑者(27)の2人も逮捕された。

介護福祉士でもある孫衛容疑者と赤井千景容疑者は今年6月1日、福山市内の介護施設「ゆかりの家」(同市明神町1丁目8番26号)において、デイサービスを利用していた男性(84)の顔や腹・胸を数回殴ったり頭を蹴ったとされる。赤井亜季容疑者については今年9月、同市北本庄内の「ゆかりの家北本庄」(同市北本庄4-7-18-4)で「お泊まりデイサービス」を利用していた女性(61)の後頭部を蹴ったとされる。

調べに対して孫容疑者は「怒鳴ったりはしたが、殴っていない」など供述。他の2人についても、千景容疑者は「暴力をふるったことはない」、亜季容疑者は「身に覚えがない」などと否認しているという。

福山東署や福山市などによると、「ゆかりの家」は2008年、「ゆかりの家北本庄」は2010年に開所。両施設において看護師と介護担当の職員ら計14人(逮捕された3人ふくむ)が勤務し、高齢者など約30人(被害者2人を含む)が利用している。施設職員は2つの施設を掛け持ちしており、利用者でさえも行き来していた状態にあった。

福山市によると、今年5月の定期指導において特段の問題は見つからなかったが、10月になって「利用者が日常的に暴行を受けている」との匿名の投書が同市に届けられ、警察が捜査。複数の施設関係者の目撃などから暴力や虐待が繰り返されていると判断し、先月12日までに福山東署に告発していた。

3人は調べに対し、いずれも容疑を否認している。ただし同署では施設関係者の複数の目撃証言から刑事責任を問う容疑が固まったとして26日、3人を逮捕するとともに関連施設や容疑者自宅などの捜索・追及に踏み切った。これまでの調べのなかで、今回の被害者2人以外の利用者も暴行被害に遭っていたという複数の有力証言も得ているという。

同署では今後、施設利用者への日常的な暴力もあった可能性が高いととみて、その運営実態について詳しく調べていく方針だ。

(ASTRA医療福祉研究グループ)


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