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日付:2013/12/26  カテゴリ[業界情報]  閲覧数[4811]

アルツハイマー病の克服に向けた更なる一手となるか 大塚製薬など

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎)とH.ルンドベックA/S(本社:デンマーク、コペンハーゲン、CEO:ウルフ・ウインバーグ)は、アルツハイマー型認知症に対して研究中のワクチン候補である「Lu AF20513」を共同開発することについて12月11日に合意した。

大塚製薬は、ルンドベック社に契約一時金として400万ユーロ(約5億円、1ユーロ=130円)を支払う。ルンドベック社は臨床第I相試験の開発経費を負担する。この契約は臨床第I相試験の共同開発の契約である。臨床第I相試験は、2014年に開始される予定。

アルツハイマー病に対しては、現在のところ症状改善を目的とした治療法しかなく、病態進展を抑えるものはない。「Lu AF20513」は、アルツハイマー病の病態進展の抑制を目指すβアミロイドワクチンで、現在前臨床開発段階にある。認知症の早い段階でβアミロイドの沈着を抑制することで病態進展を遅らせるというβアミロイド仮説をもとに、高齢者に合った最適な免疫反応に対応するように設計されている。

大塚製薬とルンドベック社は、中枢薬事業のグローバルアライアンスを2011年11月に締結し、アルツハイマー型認知症の症状改善薬として「ブレクスピプラゾール」、「Lu AE58054」を共同開発している。特に未解決であるアルツハイマー型認知症の病態進展を抑える治療として、この度独自に設計したワクチン候補「Lu AF20513」の共同開発について新たに契約し、アルツハイマー型認知症に関する両社の3番目のプロジェクトとなる。

「Lu AE58054」は、作用機序が世界初でファーストインクラスとなる選択的セロトニン5-HT6受容体拮抗薬で、従来のアルツハイマー型認知症治療の標準薬であるドネペジルを服薬している患者に併用する試験としてグローバル臨床第III相試験を実施している。


またエビリファイの次世代D2受容体部分作動薬候補「ブレクスピプラゾール」は、アルツハイマー型認知症の行動異常(不適正な言葉や行動など)で臨床第III相試験を米国や欧州で開始している。

大塚製薬とルンドベック社の両社を合わせた中枢神経領域の売上規模は世界でトップになっており、アルツハイマー病などの領域に積極的に投資していく。世界には認知症で4,435万人、アルツハイマー型認知症で3,400万人の患者がいる中で、未だ治療が十分で無いこの領域の克服に向けて包括的に両社は取り組んでいく方向だ。

大塚製薬株式会社

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