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介護サービス従事者の研修体系のあり方について 最終まとめ(セカンドステップ研修などの内容について)

[更新:2006/05/17]

セカンドステップ研修などの内容について

セカンドステップ研修の内容については「モデル研修実施等に向けた検討の素材となることを目的」とあります。また「本格実施に当たっては、ファーストステップ研修及びモデル研修への評価を行い、あらためて検討」ともあります。以上のことから、あくまで今回の内容は「たたき台」に近いものであるということがわかります。ただし、管理者レベルに対して、どういった視点が求められていくのかという指標にはなると思われます。

●セカンドステップ研修の全体像

 

セカンドステップ研修の全体像

 

前回発表されたものから、道筋自体は特に大きく変わりません。介護福祉士を取得した方は一定の実務経験後、ファーストステップ研修、技能研修を受講した後、セカンドステップ研修を行います。

セカンドステップ研修は図にあるように、本人の希望により、3種類のキャリア志向に分かれ、研修内容も変わります。それぞれ、管理者を目指す「組織志向」、研修講師や事業所のスーパーバイザーを目指す「教育志向」、介護技術のプロフェッショナルを目指す「熟練志向」です。

今回の内容は、3つのキャリア志向に合わせた研修の内容が策定されています。

●対象者

対象者は、以下の条件をクリアした人が考えられています。

  • ファーストステップ研修を受講していること
  • 実務経験、組織志向の研修(サービス管理者研修、介護統括責任者研修)であれば管理者としての勤務経験、技能研修受講歴などをポイント化し、受講要件とする

● 研修機関について

介護技術、サービス管理、運営管理、研究など、幅広いものとすることが考えられる。

 


【サービス管理研修】

●想定される対象者

小規模チームのリーダーなどとして任用されている職員。

●ねらい

初めて介護サービスの管理業務につく介護職員に対して

  • 経営・運営管理にかかる基礎的な知識の習得
  • 自職場の運営管理のあり方・課題を客観視し、改善課題を明確にすること

●研修修了者の位置づけ

  • 小規模多機能サービス、地域密着型施設などの管理者
  • 在宅サービスの複数拠点の管理者
    (通所:併設サービス等 訪問介護:複数ステーション等)
  • 施設のフロア主任等

 

●研修の到達目標

  • 尊厳を支えるケアが実行されるよう、的確な指導援助(スーパービジョン)ができる
  • 地域ケアを展開する上で基礎的な視点や手法を習得し、関係機関、社会資源を活かした地域ケアを展開する上で、役割を担うことができる
  • サービスの質、人的資源、運営等の管理についての基礎的な手法を習得、尊厳を支えるケアを実施するための組織改革を行う上で役割を担うことができる

●研修カリキュラム内容

下記を講義、演習、フィールドワーク等により行い、時間は200〜250時間程度とすることが考えられる。

【 講義・演習とフィールドワーク(200−250時間程度) 】
4つの領域と科目構成例

ケア・スーパービジョン 地域包括ケア
  • スーパービジョン、コーチング
  • 介護過程の指導及び管理
  • 医療との連携

  • 組織化、コミュニティワーク、ボランティアとの協働
  • 行政機関、地域包括支援センター等との連携
  • 成年後見制度の活用、虐待防止の取り組み

サービス管理 運営管理
  • 業務の標準化(マニュアルづくり、ISO、QC)サービス評価(サービス情報公表、第三者評価)
  • セイフティマネジメント、感染症予防

  • 介護サービス組織、人材育成、人事、労務
  • 財務、会計、経営
  • 運営管理における管理手法(統計、研究法など)

 


【スーパーバイザー養成(教育志向のキャリア)について 】

●教育志向のキャリアとは?

  • 施設、事業所におけるスーパーバイザー
  • 本養成、研修体系の各段階の講師
  • 教育機関などにおける教育指導者、研究職等になることが想定されている

 

●教育志向のキャリアとは?

  • 介護場面での介護職員、実習生に対して介護技術、コミュニケーション、関わり方の指導
  • ケース検討会などにおける介護過程の管理
  • 職員研修など教育プログラムの企画、実行、評価

 


【 熟練者養成・認定研修について 】

●ねらい

  • 各種の知識、技術などを確実に習得し、実行できる介護職員を養成・認定すること。

 

●研修カリキュラム内容

以下の科目が考えられる。

  • 認知症のケア
  • 自立を高めるための生活の中での介護予防、維持期リハ
  • 医療ニーズのある人のケア
  • 住環境・生活環境の整備

●その他

  • 各テーマ別に研修期間の要件を定める
  • 筆記試験や実技試験等で知識、技術の習得度を評価し、修了認定を行うことが必要と考えられる

 


【 熟練者養成・認定研修と技能研修】

●熟練者養成・認定研修と技能研修のちがいについて

  技能研修 熟練者養成・認定研修
カリキュラム 定めない(既存研修を位置づけ) 定める
資格認定評価 なし あり(筆記、実技試験等)
介護保険制度上の評価 なし あり
学習促進目的でのポイント評価 あり あり
研修機関 届出制 認証、情報開示あり
目的 ポイント制により自発的な学習活動を奨励する ポイント制により自発的な学習活動を奨励する

 

上記表からもわかるように、技能研修は介護報酬での評価も行われませんし、カリキュラムも定められていないこと、研修期間も届出制で認定されることから、研修自体がそこまで必須内容ではないと考えられていると推測されます。
ただ、ポイント制という形で次ステップへの制限を設けることで、半強制力をもたせ、より高い職務に就くにはより高い学習意欲が求められるという流れを作りたいのでは、と考えられます。

 

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